犬の散歩トラブル 犬にかまれた!犬が噛んだらどうする?!

犬の散歩トラブル 犬にかまれた!犬が噛んだらどうする?!

犬の散歩トラブルで少なくないのが、犬同士がケンカになって、相手の犬、または飼い主を噛んでしまうことです。おとなしそうな犬でも突然、ケンカを始めたり、飛びかかったりすることがあるのです。自分の飼っている犬に噛まれた場合はしつけ治す必要があるくらいですが、相手の犬に噛まれたり、自分の犬が人を噛んでしまったりした場合は思わぬ問題に発展することがありますので、注意が必要です。



 

犬の散歩トラブル よその犬に噛まれたら

病院で保険を使うことができない

よその犬に噛まれたら、必ず噛んだ犬の飼い主に噛まれたことを伝えなくてはなりません。人のいいタイプの飼い主さんなら「大丈夫です」と言ってしまいがちですが、犬による噛み傷は想像以上に腫れたり、化膿します。また小さい傷口から、雑菌が入り感染症にかかることも珍しくないのです。そのためよく洗い流した後、病院へ行く必要があります。

 

そしてここで注意しなくてはならないのは、野良犬と違い、他人に飼われている犬によるケガの治療には病院で保険を使うことができないのです。あくまでもケガの原因を作った「噛んだ犬の飼い主」が治療費を負担することになります。これは、自分の犬が人を噛んだ場合でも当然、同じことで自分の犬が人を噛んだら治療費を負担しなくてはなりません。

噛まれた時は大したことがないと思っていても、夜中に腫れてうずき始め、救急で病院へ行ったという人は少なくありません。犬に噛まれたら、数万円の治療費がかかることもありますので、決して軽く考えないようにしましょう。または自分の犬が人を噛んだら、まずは誠意をもって病院へ一緒に行くか、治療費の負担を申し出るようにして下さい。

 

引用元:https://pixabay.com

 

犬の散歩トラブル 損害賠償請求も

全国では毎年4,000件ほどの犬による噛みつき事故が発生しています。そのうち90%は飼い主でなく、他人を噛んでしまったというものです。被害者が告訴すれば「過失傷害罪」となり30万円以下の罰金、または懲役ということもあります。民事訴訟を起こされた場合にも損害賠償が発生します。

 

実例1.小型犬に噛みつかれ指が化膿した

なんと噛んだのはチワワ。怖がるチワワに手を近づけたとたん、噛みつかれました。ケガはほ少し血がにじんだという程度でしたが、その後、化膿し水仕事がしばらくできなくなりました。被害者からは、特に苦情は出ませんでしたが、飼い主は3万円をお詫びとして渡すことにしたそうです。

 

実例2.小型犬に噛みつかれ指が骨折した

犬同士がケンカになり、引き離そうと犬を抱きかかえようとした時に噛みつかれました。小指が骨折し3ヶ月通院。治療後も骨折した箇所が動かしづらくなり後遺症が認められ210万円の支払いが発生しました。

 

実例3.犬の声に驚いて転倒

こちらは噛みつき事故ではありませんが、交差点で信号待ちをしていたおばあさんが、犬の吠え声に驚いて転倒し、大腿骨を骨折するという大ケガをしました。支払いは320万円になりました。

実例4.大型犬が手のひらに噛みついて殺処分

被害者が車上にいる大型犬に近づいたところ、犬が噛みつき手のひらが牙に貫通されました。治療費として80万円、犬は殺処分されることになりました。

 

犬の起こした事故はすべて飼い主の責任となります。そして損害賠償の額も決して安いものではありません。小さい犬だからと油断しないでおくことが必要になります。また、小さな子供は犬を見つけたらおかまいなしに近づいて来ますので、念には念を入れて、「噛むかもしれませんから」と保護者に声をかけるようにしましょう。そして何かあった時のために保険に入っておくもいいですね。