犬の健康診断 病気を早くに見つけてあげる

犬にも健康診断が必要です。飼い主さんが早くに見つけてあげることで、病気が重たくならずに済めばいいですね。言葉を話せない犬だからこそ、飼い主は日頃から犬をよく観察することが何よりも大事です。

犬の健康診断 日頃からすること

ピーチェック

1.食欲があるか・食べ方はいつもと同じか

ほとんどの犬は食べることが大好きで、「食欲があるのはあたりまえ」という飼い主さんは多いと思います。だから食欲がなかったら驚いてしまいます。

犬の食欲不振の原因

●ドッグフード

犬の食欲不振の原因はドッグフードであることも多く、トッピングだけ食べてドッグフードを残すようなら、ドッグフードを見直す必要があるかもしれません。たとえばグレインフリーのものにする、または原料となるものが鶏であればビーフに変えるなどアレルギーを疑うことも必要です。

●ストレス

怖いことがあったり、嫌な事があったりと犬はストレスをためることがあります。ストレス性胃炎になると白い泡を吐くこともあり、食欲がなくなります。多くは1日もすれば回復しますが2,3日たっても様子が改善しなければ病院へ連れていきましょう。

●歯周病

犬も人間と同じで歯周病の発生率が増加しています。口から血が出ていないか、口臭がないかをチェックしましょう。食欲がなくなるというのは、よほど歯周病が悪化している可能性があります。歯石をとるなどの措置が必要です。

●病気

食欲がない上に、しんどそうにしていれば消化器疾患などの病気になっていることも考えられます。うんちの様子など他にも変わったことがないか観察し病院へ連れていきましょう。

 

2.体を触る・嫌がるところはないか

犬の体を毎日のように触ることで異常に気づくことができます。できもの、しこり、皮膚の状態などをよく観察する習慣をつけておくといいですね。ブラッシングと同時に全身を触って、犬が触られたくない場所があれば、痛みを感じているかもしれませんので念入りに見てください。

 

3.口の中、耳の中のチェック

 

口の中はふだんは見えないところですのでぜひとも週に1度は見ておきたいところです。歯周病や歯石のチェックもそうですが、口内炎や腫瘍ができていれば早期に発見できます。口の中は子犬の頃から見られる癖をつけておかなくては、大きくなってからでは嫌がる子も多いと思います。おやつなどのごほうびを用意してみるのもいいかもしれませんね。

耳の中は、ノンアルコールのウェットティッシュで拭いてあげるといいでしょう。耳の中にはまれにダニがつくことがありますので、注意してあげてください。

 

 

犬の健康診断 血液検査

 

犬の健康診断として、うちの犬は年に1回、血液検査をしてもらっています。病院が大嫌いなので、連れていくのはかわいそうなのですが、健康チェックのためと、ワクチンが必要かどうかの目安のためにがまんしてもらうのです。

 

ワクチンが必要かどうかというのは、うちの犬はワクチンアレルギーをもっているからなのです。よくムーンフェイスといってワクチンを打った後に顔がはれる子がいますが、あれもアレルギーですね。

 

うちの子の場合は2年目のワクチンの後、ぐったりしてアナフィラキシーショックを起こしかけたのでかなり重症でした。それ以来、「抗体価検査」として血液中にどれくらいのワクチンが残っているかを調べてもらうのです。

 

ほとんどの子は年に1回ワクチンを打ってもらっていますので、「抗体価検査」をしても結局、ワクチンを打つことになるのかと思っていましたが、なんと抗体価は180倍もあり、ワクチンの必要はまったくないというものでした。

 

最後にワクチンを打ってもらってから今年で4年目になりますが、今年の血液検査でもいまだに高い抗体価となっています。

 

犬の健康診断 尿検査

犬の健康診断として今、自宅でできる犬の尿検査がちょっと注目されています。犬の尿検査を申し込むと検査キットが送られてきておしっこをとったらポストにいれるだけで、いろいろな項目を検査してもらえます。

 

尿Ph、尿タンパク、尿潜血、尿比重、尿糖、ケトン体を基準値と比較し病気の発見が可能となったのです。ガンの早期発見にも利用されている犬の尿検査ですので、愛犬の長生きのためにもおすすめな健康診断です。

犬の尿検査でわかること

●尿Ph

ペーハーを調べてアルカリ性か酸性か調べます。どちらに傾いていても病気になっていることが考えられます。

●尿タンパク

タンパクが尿から検出されるのは腎臓に異常があると考えられます。他にも尿路感染症にかかっている場合もあります。

●尿潜血

尿潜血とはおしっこに血が混ざっている状態です。肉眼で見つける頃には症状がかなり進行しているものと思ってください。膀胱炎、腎炎、腎結石などの病気がわかります。

●尿比重

尿比重が低ければ体内の老廃物が体外に排出されておらず、腎機能が低下している可能性があります。

●尿糖

尿糖は腎臓機能が異常であれば尿から検出されます。その場合はさらに血液検査をして精密に調べて病気の特定をします。また膵臓の異常がみつかることも。

●ケトン体

ケトン体は脂肪を分解するときに発生する物質です。ケトン体が検出されると糖尿病などの疑いがあります。

 

犬の検査のいいところは、犬にまったくストレスがないことですね。大嫌いな病院に行かなくてもいいし、早くに病気を見つけることで体への負担も少なくて済むでしょう。日頃から犬の様子に気をつけておしっこが少ない、または多い、色が変、ニオイがきつい場合などには、体の不調を疑ってみることが必要です。

犬の健康診断は大切です。病気を早く見つけてあげることで、適切な治療を受けさせてあげましょう。でも、最もいいのは健康診断で何の異常も見つからないことです。

 

ピーチェック!

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