犬のお散歩のマナー 散歩中のトラブル

ほとんどの犬が、毎日のお散歩を楽しみにしています。ですが、お散歩中のトラブルはとても多いのです。

 

お散歩は運動となるだけでなく、

 

  • 犬のストレスを解消
  • 犬同士のコミュニケーション
  • 他人との社会性

のために、とても重要なイベントです。

 

マナーを知って、嫌な思いをしないようにしてください。

 




 

犬のお散歩のマナー フンの放置をしないこと

 

飼い犬がフンをしたら、必ず片づけること。

 

「そんな事、常識よ!」と思う方がほとんどだと思います。

ですが、どこの公園にも放置されたフンが転がっているのです。

 

地域の方に誤解をされないためにも、お散歩バッグに、フンを片づける袋などを入れて、持ち歩きましょう。

また、ペットボトルに水を入れたものを持参し、万一、他人の家の門柱等の不適切な場所で、排尿してしまった場合は、そのまま放置するのではなく、必ず、水で洗い流しましょう。

 

 

 

犬のお散歩のマナー リードをみじかく持つこと

 

犬は興味のあるものに、突然とびかかったりすることがあります。

リードをみじかく持つことで、犬を制御できる状態にします。

毒物などの拾い食いを防止することもできます。

 

他の犬に出会った時も、いきなりあいさつさせずに、慣れるまでは、様子を観察しましょう。

 

 

犬のお散歩のマナー 他の犬におやつをあげない

 

犬の中には、アレルギーなどで、食事療養している子がいます。また、体重管理に気をつかうことも、今ではあたりまえです。みだりに、他の犬に食べ物を与えるのはやめた方が無難です。

 

「おやつをあげてもいいですか?」と聞いて「いいですよ」と言ってくれた場合でも多くの飼い主さんは心の中で「あげてほしくない」と思っているものなのです。

 

犬のお散歩のマナー 散歩中のトラブル

これまで、犬のお散歩で多くの人が集まる公園で見てきたトラブルをご紹介したいと思います。

 

●犬のお散歩トラブル 犬同士のケンカから飼い主のケガへ

犬は突然スイッチが入ったように、威嚇やケンカをはじめることがあります。これは男の子に多いのですが、わたしが目撃したのは女の子同士のケンカです。いつもはケンカをすることなどない何度もすれ違っている豆しばとダックスがある日、すれ違いざまにケンカを始めたのです。

 

ダックスの飼い主さんは慌てて、犬を抱きかかえました。ところが豆しばの興奮は収まらず、ダックスの飼い主さんの太ももに思いっきりかみついたのです。豆しばとはいえ、犬の歯はするどいため、しっかりと太ももに歯が食い込んだようです。また、犬の口の中は雑菌でいっぱいなので、かまれた後、かなり化膿して夜になってから病院に駆け込まれたとのことでした。

 

豆しばの飼い主さんは、自分の犬がかんだ時点で「大丈夫ですか?」と駆け寄ったものの、それほどひどいことになっているとは知りませんでした。後日、同じ公園へ散歩に来られた時に、他の人からその経緯を教えられ、慌てて治療費を払いに行ったのでした。

 

このケースでわかったことは、飼い主がいる犬にかまれた時に病院では保険が適用されないということです。野良犬にかまれた場合は事故として扱われ保険を使うことができますが、飼い主のいる犬の場合は過失なので、かんだ犬の飼い主が医療費を負担しなくてはならないのです。

 

もしそのようなトラブルに巻き込まれたら、噛んだ犬の飼い主に医療費を支払う意思があるかどうかを、確かめなくてはなりません。また、自分の犬が人に危害を加えてしまったときのことを想定して動物損害保険に入っておくのもひとつの方法です。動物損害保険でなくても自動車保険などに付帯することができますので検討しておいた方がいいでしょう。

 

過去の裁判例で会った凡例です。犬が吠えたことで、高齢者が倒れ骨折してしまいました。犬はかみついたり接触してはいませんでしたが300万円の支払いが言い渡されたこともあります。

 

 

●犬のお散歩トラブル ノーリードでの問題

犬のノーリードはぜったいダメだというのは常識ですが、とても広い公園などでは一部、暗黙の了解でノーリードで遊ばせるのが習慣となっているところがあります。ノーリードにしている飼い主さんがマナーがない人というのかというと、むしろ逆でとてもマナー意識の高い方が多いのです。

 

しかもノーリードの犬はよくしつけられていて、飼い主さんが呼び戻すと必ずすぐに戻ってきます。わたしも色んな場所でノーリードの犬を見かけますが、ほとんどがかしこい犬ばかりでした。

 

ところがそんな犬たちを見ていて勘違いをする人がいるのです。それは、呼び戻しの出来ない犬をノーリードにしてしまう飼い主さんです。しかも、子供が遊んでいる公園でノーリードにしてしまったのです。自由を得た犬は、子供たちと遊びたくて一目散に駆け寄っていきます。

 

ところが子供はこわがって逃げ出し、犬はさらに追いかけて、子供は泣きながら転んでしまったのでした。当然、親は激怒です。もし子供が怪我でもしていたら大問題になったでしょう。その犬は飼い主さんにこっぴどく怒られていましたが、犬はなぜ怒られたのか理解ができません。

 

また別の日に、その犬はトイプードルに襲いかかっていきました。飼い主さんは呼び止めましたが言うことを聞きません。トイプードルはこわがって自分の飼い主さんに飛びついたのです。その勢いで飼い主さんは後ろに転び、むち打ちになりました。その後、半年間は痛みが取れなかったといいます。

 

呼び戻しができない犬の飼い主さんはそのことを知りませんが、相手が相手なら訴訟を起こされることがあっても不思議はありません。いくら他の人がノーリードであったとしても、自分の犬を制御できないならノーリードは決してしてはいけない行為です。

 

ノーリードによって起こった事故はどんな理由があっても、飼い主さんの過失が大きいと見なされます。何よりも、呼び戻しができない犬が車道まで走って行く危険性もあるのです。よその犬がノーリードだからという理由で自分の犬を放すのは、やめるべきです。

 

 

●犬のお散歩トラブル チワワが噛んだ

チワワの飼い主さんに起こった出来事です。その子はとてもこわがりでした。他の人が近寄れば威嚇し、他の犬にもうなり声をあげて仲良くなろうとはしていませんでした。それでも飼い主さんは少しづつ慣らそうと時々、公園に連れてきていました。

 

そんな時、とても犬好きな人がそのチワワに近づいて行ったのです。チワワはいつものように牙をむき威嚇しました。犬好きの人は飼い主さんが「うちの子、だめですから」そう言ったのにもかかわらずお構いなしに頭をなぜようとしたのです。チワワは恐怖のあまり、思いっきりかみついたのでした。

 

小さなチワワでしたが、歯がしっかり食い込んで、犬好きの人の手からは血がぼたぼたと流れました。この場合、チワワの飼い主さんは何も悪くないとまわりで見ていた人は思いましたが、チワワの飼い主さんは後日、お金を包んだのでした。

 

犬のお散歩中に飼い主さんが気をつけていても、トラブルになってしまうことがあります。特に犬同士が近づくときは、油断禁物です。また、小さい子供などは「わんわん」といって自分から近づいてくることがありますので、ほんとうにハラハラします。

 

最近ではチワワやトイプードルなどの、か弱い小さい犬のトラブルも増えているといいますので、どうかトラブルに巻き込まれることのないようにお気をつけください。