マズルトレーニングの効果、どういう意味があるのか



犬が我が家にやってきたら「しつけ」をはじめなくてはなりません。教えることもたくさんあります。おしっこの場所、無駄吠えをしないこと、「おいで」と呼んだら駆け寄ること、体をさわらせること。

そしてとても愛されていることを。

子犬のうちは無駄吠えも、反抗もしないものですが、自我が芽生えてくると警戒心などを持つようになります。その前にマズルトレーニングを取り入れることで、人にさわられることの抵抗を解いておきましょう。

 

 

マズルトレーニングとは

 

マズルトレーニングとは、もともと母犬が子犬のマズル(鼻口部)を噛んだり、押さえたりすることで静止させるなど服従させてきた行為です。この習性を人間が犬のトレーニングに取り入れ、しつけに応用したものがマズルトレーニングなのです。

マズルトレーニングの目的は、飼い主さんの命令(抑制)を犬に受け入らせることにあります。マズルをつかまれることは、じつは犬にとってとても嫌なことです。ですが犬を飼う以上、犬の嫌がることもしなくてはなりません。

 

●ハミガキ

●口の中のチェック

●はさまったものの除去

●ひろい食いした食べ物の除去

●耳そうじ

 

マズルを制止されることを受け入れる犬は、口の中をさわらさてくれますが、マズルトレーニングをしていない犬は、ひろい食いをした時にも、食べ物を取らせてくれません。そのため普段はよく言うことに従う犬でも、いざ、口元をさわろうとしたら威嚇したり、かみついたりしてしまうのです。

 

マズルトレーニングを日頃からしておくことで、口元をさわられることへの、恐怖心や警戒心を解いておくことが大事なのです。できるだけ犬が小さいうちから慣れさせる方がいいのですが、成犬になってからでも信頼関係を築くことはできます。

 

 

マズルトレーニングの注意点

 

マズルトレーニングを始める前犬にとって、あなたが母犬のように安心できる存在だということを感じさせてあげましょう。優しい声でほめて、信頼関係ができるまでは、決して強引なマズルトレーニングをしたりしてはいけません。

 

信頼関係がうすいままだと、マズルトレーニング自体に、恐怖を感じて、人にかみつく犬になる場合があります。嫌がるようなら無理じいせずに、耳のまわりや首まわりなどの気持ちいいと感じる場所をなぜながらほめてあげてください。

 

マズルトレーニングが大事なのではなくて、さわられるのを嫌がらないようにすることの方が大事なので、逆効果にならないようにしましょう。残念ながらマズルトレーニングをまったく受け入れない犬が多いです。そのためドッグトレーナーや飼い主さんの中にはマズルトレーニングは必要ないという方もいます。

 

マズルトレーニングは犬の口をさわられることへの警戒心をとくための練習ですので、難しく考えずにスキンシップの一環として取り入れましょう。

 

●嫌がったらすぐにやめる

●強引にするのは逆効果

●さわらせてくれたらほめる

 

 

 

マズルトレーニングの方法

 

1.まず犬がリラックスできるような体勢にします。

 

マズルトレーニング
マズルトレーニング

 

2.指で軽く犬の鼻をおさえます。 じっとできたらほめます。

 

マズルトレーニング
いやがっているところ

 

3.徐々に指の数をふやしていき、じっとできたらほめて、鼻全体をつかませるようになるまでトレーニングします。

 

マズルトレーニング
なんとなく受け入れるところ

 

あせらず!出来たらほめる!のくりかえし

犬が楽しくなるほどほめてあげましょう。

 

犬の社会は年功序列ではありません群れを守っていく習性を持つ動物は、より強いもの、賢いものがリーダーとなります。年老いたら犬はリーダーではなくなるのです。

 

ですから、犬は誰がリーダーなのかを常に観察しているといってもいいでしょう。この習性から、成犬になってからのトレーニングも大切で、あきらめることなく誰がリーダーなのかを示し続けなければなりません。

 

マズルトレーニングの効果、どういう意味があるのか

 

マズルトレーニングの効果は期待してはいけません。鼻先をつかんだからといって犬が人の言うことを素直に聞くとは限らないのです。とくに小型犬、超小型犬は「飼い主より自分の方が立場が上」だと思っている傾向があります。

 

一度、自分の方が上だと思ってしまうと、それをくつがえすのは素人では難しいとされています。それでもマズルトレーニングを楽しく続けることで犬は徐々にさわられることに慣れてくるのです。見た目には同じ様に抵抗しているかもしれません。それでも「あ、また、さわろうとしている」そう思っています。

 

そしてマズルトレーニングが痛くない事、ほめてもらえること、ちょっと楽しいことと感じてくれるようになれば、結果的に飼い主さんと犬との距離はさらに近くなるでしょう。マズルトレーニングとは、なんとか犬にちょっと妥協してもらうためのコミュニケーションくらいに考えているのがちょうどいいのかも知れません。

 

ビオワンファイン

犬を飼う前に 用意しておくもの

ペットケージ

犬が安心できる場所であり、お留守番中の誤飲防止、いたずら防止にいれるようにしましょう。

おしっこトレーニングとして重宝します。

ペットトイレを中にセットして、おしっこの場所を教えます。

ペットケージ
ペットケージ

うちで飼っている犬は、来客のカバンの中をあさって、たまたま入っていた鎮痛剤を飲んでしまいました。気がついて病院に連れて行ったときは瞳孔が開きかかっていました。獣医さんに今夜は危ないかも知れないといわれ預けましたが、朝まで一睡もできませんでした。一晩中、点滴をして、翌朝、薬品成分が抜けたので無事退院できましたが、来客中、ケージに入れておけばよかったと反省しています。

 

 

ペットシーツ

 

大中小といろんな大きさがあります。

ペットシーツ
ペットシーツ

ペットシーツをトイレと認識するようになるので、犬といっしょの旅行やカフェにいくときに、携帯すると便利です。

高分子吸収ポリマーをつかっているので、犬がやぶったら、すぐに取り除くように注意しましょう。あまり安いものを選ぶとおしっこの度に犬の足についてしまいます。

 

ペットトイレ

おしっこが足につくのを嫌う犬も多いので、メッシュタイプになっている

ペットトイレは便利です。

ペットトイレ
ペットトイレ

 

消臭剤

そそうをしてしまった時の臭いが残らないように、おしっこをふき取った後、

使用します。

 

 

ウェットティッシュ

アルコールが入っていないので、めやになどを、ひんぱんにふいてあげても安心です。

犬がうちに来た時から、すぐに耳のそうじをしてあげたり、体をふいたりと

人にさわられるのに慣れさせましょう。

 

フード入れ

陶器などの重いもの、清潔に洗えるものがいいでしょう。

プラスチック製など傷のつきやすいものは、雑菌が繁殖するので避けた方がいいでしょう。

また、成長に応じて食べる量も変わりますのであらかじめ適切な大きさのものを選びましょう。

 

 

ウォーターノズル

通常タイプ(エサ入れと同じもの)であれば子犬が足をぶつけて倒してしまうこともありますが、こちらを利用すればその心配はありません。

 

ですがお皿タイプのものでなければ上手に水を飲むことができない子もいますので、もし不安であれば両方用意しても良いかもしれません。

 

ウォーターローバー

携帯用水飲み器です。あれば便利なシーンが多々あります。

 

おもちゃ

子犬は何にでも興味をもって、遊びたがります。おもちゃで一緒に遊んでコミュニケーションを深めましょう。また音が鳴るタイプの方が喜ぶ傾向があります。

犬のおもちゃ
犬のおもちゃ