熱中症とは
犬が体温をさげることができなくなる状態で、多臓器機能障害が引き起こされ、気づいた時には死に至ることもあるこわい症状です。
真夏だけとは限りません。特に5月から10月に注意が必要ですが、あとは冬に暖房をつけている時など年間を通じて脱水症状にならないようにしたいです。
犬は、毛皮を着ているうえ、ほとんど口をハァハァすることでしか体温調節ができません。また少々、体調が悪くても、一生懸命飼い主さんについて行こうとすることから、人間の子供以上に気を付けてあげなければならないでしょう。
症状・対処
- ぐったりしだしたら、まずは水分を与えて、涼しい場所で冷やしてあげましょう。
- よだれやけいれんなどの症状がでたら一刻も早く獣医さんへ連れて行かなければなりません。
- 連れて行く途中にも冷たいタオルなどで脇の下や首を冷やしてあげてください。
熱中症に特に気をつけなければならない場合
- 子犬、老犬
- 水分不足
- 下痢や嘔吐をしている(すでに脱水状態と考えていいでしょう。)
- 食欲がない(体内の水分は飲み水からだけでなく、食物からもゆっくりと吸収されます。)
- 熱がある(体温調整が出来ていない。)
- 激しい運動をした
犬の熱中症 三大危険場所
その1.車内
車内では、キャリーを利用されている方も多いと思います。キャリーの置き場所に陽が当たりっぱなしになっていないか、中に熱がこもりがちなので、風通りが良いかなど、十分観察することが必要です。
よく眠っているようでも、こまめに水をあげましょうね。
車内でのお留守番はできる限りしない方がいいです。
約10分で10℃も温度が上がることもあります。
また車内でのお留守番は熱中症以外でも、リードが首にからまったり、
なんらかの偶然でわんちゃんがロックを開けてしまい、外に出てしまうことも・・・。
その2.アスファルトの上
真夏のアスファルトは60℃くらいの温度があるといいます。
60℃とは、お湯にたとえると、手を入れて、「あつっ!」とすぐにお湯から手を出してしまう温度です。
そんなアスファルトの上では、どんどん体温が上昇し、あっという間にぐったりする犬がいてもおかしくありません。
その3.おうちでのお留守番
最近では エアコンをつけっぱなしにして外出する飼い主さんがふえているように思いますが犬の適温は意外と低く15℃~20℃だということですから、飲み水がこぼれてしまったりしては大変危険です。
予備の飲み水の準備や、水を入れて凍らせたペットボトルをおいておくなど、万が一、
エアコンが故障しても大丈夫な工夫が必要です。
犬の熱中症予防 工夫の数々
- エアコンで除湿する
- サマーカットにしておく
- ペット用イオン飲料をあたえる
- ケージ内にクールマットを設置
- 扇風機を利用して風通しをよくする
- カーテンをしめて直射日光をさえぎる
- 水を入れて凍らせたペットボトルにタオルを巻いておく
などなどが、ありました。
夏場、玄関のタイルの上で寝ている犬をよく見かけるのは、そこがいちばん涼しいからでしょうか。
ケージを涼しい場所に移動するのも一つの方法でしょうね。
どうか、わんちゃんだけでなく、飼い主さんも、熱中症にお気を付けください!