犬の散歩トラブル 犬がムカデに噛まれた時どうすればいいの?!

犬の散歩トラブル 犬がムカデに噛まれた時どうすればいいの?!

犬がムカデに刺される、噛まれるというアクシデントはめずらしくありません。ムカデは5月くらいから、活動を活発にしますので、どこで遭遇してもおかしくないのです。湿気を好むといいますが、ムカデの活動域は広く、乾燥した草むらなどでも見かけることがあります。

 

 

犬がムカデに接触する場所

 

公園など土のある場所を散歩させる場合には、いつムカデに接触しても不思議ではありません。散歩をさせる時はなるべく土の上を歩かせない方がいいかもしれません。特に夜間はムカデの活動が活発になるため気をつけてください。

 

また散歩以外にも庭や家の裏口なども注意が必要です。ムカデは肉食の狂暴な土壌動物ですので、触れた瞬間に噛みついてきます。ゴキブリを捕食することから、室内に入り込むことも多く、靴の中などに入り込むこともよくあります。

 

●公園

●河川敷き

●庭

●裏口

●室内

 

引用元:https://pixabay.com

 

犬がムカデに噛まれた時どうすればいい

 

犬がムカデに噛まれた時は、激しい痛みをうったえ、歩かなくなってしまいます。そして患部が腫れ、しばらくは痛がるでしょう。基本的に人間がムカデに噛まれた時と同じだと考えてください。出来る処置は43℃~45℃の少し熱めの湯で患部を5分以上洗い流すことで毒を出します。ため湯で洗い流すと湯の温度が下がってしまうのでシャワーがいいでしょう。しっかりと洗い流した後は抗ヒスタミン剤やステロイド成分の軟膏をしっかりと塗っておきます。

 

気をつけなくてはならないのは、人間同様、犬がアナフィラキシーショックを起こした時です。呼吸困難、嘔吐、泡を吐くなどする場合は一刻も早く獣医へつれていく必要があります。特に過去にムカデに噛まれたことのある犬はアナフィラキシーショックが起こりやすいです。

 

●アナフィラキシーショックとは

アナフィラキシーショックとは、哺乳類に観られる急性で重度のアレルギー性ショック状態です。アナフィラキシーショックは食べ物の摂取でも起こることがありますが、噛まれたり刺されたりするいずれの場合も生命にかかわる重症ですのですぐに医療機関での処置が必要です。

 

一度、ハチやムカデに噛まれたことのある犬は、毒を体内の抗体が覚えていて、再度の毒の侵入に対して過剰反応するのです。そのため1度目よりも2度目の方が発症しやすいといわれています。

 

1.患部をヤケドしない程度の熱い湯で洗う(43℃~45℃)

2.抗ヒスタミン剤やステロイド成分の軟膏を塗る(ドラッグストアで購入可)

3.様子をよく観察する

4.苦しそうにしているなどの症状があれば病院へ

5.病院で薬剤投与

 

引用元:https://pixabay.com

 

ムカデの毒とはどういうもの

 

ムカデのアゴには強い毒が蓄えられていて、この毒でバッタやネズミなどを襲いエサにします。毒の成分はヒスタミンやセロトニンでスズメバチの持つ毒と同じです。ヒスタミンやセロトニンはタンパク質性ですので、熱を与えることにより失活します。しかし毒性が一番強くなる温度が40℃ですので、それ以上の高温で洗い流す必要があるのです。

 

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犬がムカデに噛まれたら まとめ

 

犬がムカデに噛まれると、激しく痛がるので飼い主さんはパニックになってしまうこともあるでしょう。しかし、アナフィラキシーショックさえ起こさなければ、自然と解毒しますので、しっかりと洗い流した後は、犬の様子を観察しながら、落ち着く場所で休息させてあげてください。

 

強力な毒を持つというムカデ。できれば愛犬に痛い思いをさせたくないですね。そのためには飼い主さんが日頃から家のまわりに湿気のたまった落ち葉のある場所がないか、プランターの裏側にナメクジなどムカデのエサになる生物がいないかをチェックしておくことが重要です。

 

また、飼い主さんもムカデに噛まれないようにじゅうぶんにご注意ください。

 

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