犬の散歩トラブル セアカゴケグモに注意!!ハチ、毛虫にも

犬の散歩トラブル セアカゴケグモに注意!!ハチ、毛虫にも

 

犬との散歩には思わぬ危険がひそんでいます。気をつけていたとしても犬は裸足ですし、気になるものには鼻を近づけます。そのため、飼い主さんがいち早く、危険を見つけ犬が被害にあわないようにする必要があります。

 

犬の散歩トラブル セアカゴケグモに注意!!

 

セアカゴケグモは、今や日本のどこにいてもおかしくない外来生物です。毒をもつクモとして日本中で人間の被害が報告されていますが、日本ではじめて発見されたのが1995年と比較的最近であるため、セアカゴケグモの危険性について日頃から意識している人は少ないのです。

 

引用元:https://pixabay.com

犬の散歩トラブル セアカゴケグモとは?

 

セアカゴケグモとは背赤後家蜘蛛という字のとおり、背中の赤い後家蜘蛛という意味ですが、後家というのは、夫が刺されて死亡し、妻が後家になるという意味です。英語でも同じく “widow spider”といわれています。

 

もともと日本には生息していない外来種ですが、港があるところを中心に発見されるようになり、1度に5,000個の卵を産むというすさまじい繁殖力から、北海道から沖縄までまたたく間に分布するようになりました。

 

毒を持つのはメスのみで、1cmほどの大きさに(足を広げると1円玉くらい)背中に赤いリボンのような模様をつけているので見ればすぐにわかります。もともとおとなしい性格のクモですが、近寄ると攻撃してくるので注意が必要です。また、地上を徘徊するアリやワラジムシをエサとするため、地面近くにいることが特徴なので、飼い主さんより犬が先に見つけてしまう可能性があります。

 

溝の中などに複雑な(几帳面でない)形状のクモの巣を張り、卵のう(数百個の卵が入った袋)をぶら下げていることが多いので散歩中は溝の付近などには近寄らない方がいいでしょう。他にもベンチの下や、ガードレールの裏側なども要注意です。

 

引用元:https://pixabay.com/ja/

 

犬の散歩トラブル セアカゴケグモにかまれるとどうなる

 

人がセアカゴケグモにかまれると、かまれた部分に激しい痛みと腫れが発生、全身の痛み、発汗、寒気、吐き気、発熱が現れます。大阪では毎年、被害者がでていますが、重篤化の報告はいまだないようです。

 

しかしオーストラリアでは死亡例もあるため、各都道府県は119番通報し、血清のある病院で診察を受けることをすすめています。多くの人は数日で症状が緩和されますが、入院するケースがほとんどです。

 

犬の場合も同様の症状かもしくは、人間以上のダメージがあると考えられます。セアカゴケグモの神経毒については、まだ詳しく知られていませんが、オーストラリアでは昔から「毒グモ」として恐れられていたといいます。

 

引用元:https://ja.wikipedia.org

 

犬の散歩トラブル セアカゴケグモにかまれたら

 

●洗い流す

毒を洗い流すために温水やせっけん水で患部を洗います。出血していたとしても止血したり、包帯を巻いたりしない方がいいです。

 

●病院へ行く

出来るだけ、早く病院へいき、セアカゴケグモにかまれたことを伝えましょう。血圧の上昇、呼吸困難等の症状が出ることがありますので診察が必要です。

 

犬の散歩トラブル セアカゴケグモを発見したら

 

●殺虫剤をかける

ゴキブリ用などの市販の殺虫剤で、駆除することができます。決して素手で触らないようにしてください。

 

●踏みつぶす

殺虫剤がなければ、踏みつぶしてください。特に卵のうや卵は殺虫剤がききませんので、完全に踏みつぶすか、焼却します。

 

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犬の散歩トラブル セアカゴケグモ まとめ

 

セアカゴケグモが日本に入ってきてから、まだ25年もたっていません。そのため、まだまだセアカゴケグモに注意して散歩をする習慣がないというのが現状です。ところがセアカゴケグモはどんどんと繁殖をつづけて、想像以上に増えています。

 

もしセアカゴケグモに犬がかまれてしまったら、おそらく痛がってきゃんきゃんと激しく泣くでしょう。犬がそのような状態になったら、セアカゴケグモを疑ってみてください。

 

うちの犬はセアカゴケグモにかまれたことは、幸いにもありませんが、ハチに刺されたことがあります。花にとまっているハチに興味をもって、鼻を近づけたところ見事に鼻を刺されてしまいました。トゲを抜いてやると、その後、痛がりもしませんでしたが、それがスズメバチであれば、死なせてしまう可能性もあったのかと思うとゾッとしました。

 

毛虫に刺された時は、いつも歩いている歩道でいきなりイラガ虫を踏んでしまったようです。きゃんと一声発して歩けなくなり、座り込んでしまいました。イラガ虫は別名「電気虫」ともいわれ、刺されるとトゲから毒液を出す虫です。

 

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%AC

 

すぐにガムテープで肉球からトゲを抜くように何度か貼ってははがしをくりかえし、痛みは治まったようですが、ひどい場合には1週間ほど痛みがつづくそうです。イラガ虫にはアンモニアなどの薬は効果がなく、抗ヒスタミン剤やアロエの汁が効きます。

 

犬の散歩に出かけたら、飼い主さんも犬の歩く先を注意したり、溝などに近づけないようにしたりする必要性を感じていただけましたでしょうか。まるで小さい子供を連れているような感じです。犬にとって、楽しみにしている散歩ですので、危険な目にあわないよう注意してあげてくださいね。